着物を自分で着るために必要なこと

着物着付け教室福岡 麗和塾 内村圭です。

着物を自分で着られるようになるためには、まず着付けの手順を学ぶことが欠かせません。衿の合わせ方や帯の結び方など、基本的なノウハウは着物を装ううえでの土台となるものです。しかし実際に多くの方が経験するのは、「手順を覚えただけでは着物生活が続かない」という現実です。本や動画で知識を得ても、いざ自分で着ようとすると、思いがけない問題が次々と起こり、気軽に着物を楽しむ日々にたどり着けないことが少なくありません。

たとえば書籍やYouTubeなどは、着物を着るための手段として有効ではありますが、それだけで「いつでも気軽に着物が着られる」状態を維持するのは難しいものです。最初のうちは一時的に着られるようになっても、時間が経つにつれ衿元が崩れたり帯の位置が下がったりと、さまざまな壁に直面します。さらに季節ごとの素材の違いやTPOに合わせた小物選びなど、実際に着物を生活に取り入れるには知識と経験を重ねる必要があります。つまり、単なる手順の習得だけでは「着られる」から「着続けられる」へはつながらないのです。

そこで着物教室「麗和塾」では、基本の着付けに加え、着られるようになった後に多くの人がつまずきやすい課題に重点を置いた学びを提供しています。オンラインと対面の両方で、着物にありがちな困難を自分の力で解決できるようになるための知識と技術をしっかり身につけていただけるのが特徴です。これは、受講が終わった後も自分自身で着物を楽しみ続ける力を育むために欠かせない取り組みです。

たとえば、帯を締めたときに背筋が自然と伸びる感覚を体得したり、鏡の前で所作や立ち姿を確認する習慣が身についたりすると、着物は単なる衣服を超え、自分を見つめ直す機会を与えてくれます。着物を着ることで姿勢が整い、心が落ち着き、自信が湧いてくる――そんな変化は、手順だけでは得られないものです。学びを通じて得られるのは、技術とともに「自分の望む着物生活を続けていける自分」へと成長する力なのです。

麗和塾には、さまざまな思いを抱えて受講される方がいます。「今年こそは気軽に着物を着てみたい」「着物を通して自分自身を変えたい」「家に眠る着物を活かしたい」――どの願いも、着物を日常に取り入れたいという前向きな気持ちから生まれたものです。着付けの技術を学ぶだけでなく、受講生一人ひとりのライフスタイルや思いに寄り添い、自分らしい着物生活を実現するお手伝いをしているのが麗和塾の特徴です。

着物を自分で着続けるということは、ただ「着られる」状態にとどまらず、季節の移ろいを感じながら装いを選び、所作や佇まいを磨き、日常を豊かにしていくことです。そのためには、知識や手順以上に、自分で試し、工夫し、改善を重ねる力が欠かせません。麗和塾では、着物を通して自分の可能性を広げ、自信を育む学びの場を用意し、あなたの一歩を力強く支えます。

もし、タンスに眠る着物を生かしたいと思いながらも「難しそう」「私には無理かもしれない」と感じているなら、今こそ学び始めるチャンスです。着物は決して特別な日のためだけのものではなく、あなたの日常に彩りと自信をもたらしてくれる存在です。手順を超えた学びを重ねることで、着物はあなたにとって「遠い憧れ」ではなく、「自分らしく生きる日常の一部」へと変わっていくでしょう。