古臭くならない着物スタイル
着付け教室福岡 麗和塾 内村圭です。
洋服と異なり、着物は時代を超えて美しさを保つことができます。昔の着物を譲り受ける場合、その着物には特別な思い出や人生の素晴らしい瞬間が詰まっています。着物は流行に左右されにくく、古さを感じさせずに楽しむことができるのです。ここでは、昔の着物を着る際に注意すべき点と、昔の着物を新鮮に着こなすコツを紹介します。
着物は形状が一貫しており、衿や袖の形、丈の長さ、全体のシルエットが変わりません。洋服が流行に合わせて変わる一方、着物はその美しさを保ち続ける特性があります。また、着付けや仕立て直しにより、さまざまな体型に合わせることができ、帯や衿などの小物を変えることで異なる印象を楽しむこともできます。言い換えれば、着物は誰にでも合う、時代を超越した汎用ファッションなのです。
特に、上質な素材で手作りされた着物は、適切なお手入れと保管ができれば、年月を経ても美しさを保ちます。伝統的な柄は時代に関係なく魅力的で、人々を引き寄せ続けています。古い着物には独自の魅力があり、祖母や母の時代のものは特に価値があります。
古い着物をより魅力的に着こなすためのポイントは、帯まわりのコーディネーションです。昔の帯は美しい刺繍や柄が施されており、一つの魅力ですが、古い着物と組み合わせると古めかしい印象になることがあります。そのため、現代の帯を選ぶことが大切です。これにより、古い着物に新しい魅力がプラスされ、新旧の着物が組み合わさった素晴らしいスタイルが完成します。
また、帯揚げや帯締めなどの小物も現代のものを選びましょう。これらの小物は着物全体にアクセントを加える重要な要素です。帯と小物の調和が、新鮮な印象に保つのに役立ちます。色あせや黄ばみのある小物を使うと、全体の印象がぼんやりとしてしまうため、色鮮やかで光沢のある現代の小物を選ぶことがおすすめです。