日本人の心意気

着付け教室福岡 麗和塾 内村圭です。

 

「四十八茶百鼠」という言葉は、数字の「四十八」や「百」が数が多いことを意味し、微妙な色調を工夫して多彩な色合いを楽しむ日本人の感性を称賛するものです。江戸時代には、商人に贅沢を禁止する『奢侈禁止令』が出され、「茶色、ねずみ色、紺色」の3色に限定された着物の色でしたが、それでも他とは違う色合いを求め、多くの色が生まれました。

 

 

 

 

日本の色彩感覚は、限られた条件や制約の中でも工夫する心意気を感じさせます。これは私たちが仕事や困難に取り組む際にも通じるものです。難しい条件の中でもいかにやり遂げるか、その工夫や努力が重要です。色彩の美しさとともに、出来ない理由や言い訳をせずに工夫する心構えを色は教えてくれるような気がします。