日常に「着物時間」を取り入れて、心にゆとりを
着物着付け教室福岡 麗和塾 内村圭です。
現代の女性は、家庭のこと、育児、仕事、介護など、多くの役割を抱えながら日々忙しく過ごしています。やるべきことに追われ、自分のことはつい後回しにしてしまう。そんな話はよく耳にしますし、私自身も例外ではありません。
しかし、新しいメイクアイテムを使ったり、アクセサリーを加えたり、髪型を少し変えたりと、ちょっとした工夫で気分が上がった経験は誰にでもあるのではないでしょうか? お気に入りの服を身につけたとき、自然と気持ちが明るくなったこともあるはずです。実は、着物も同じように心を豊かにしてくれる存在なのです。
着物の持つ特別な魅力
洋服は既に出来上がった形に自分を合わせるものですが、着物は違います。着る人の体に合わせて形を整えるため、どんな体型の方でも心地よく着ることができます。体型の変化が気になる年齢になっても、着物ならば自然に美しいシルエットを作ることができるのです。
また、若い人が着物を着る姿はもちろん愛らしいですが、年齢を重ねた女性の着物姿にはまた別の魅力があります。落ち着いた雰囲気や気品が漂い、自然と周囲の目を引くものです。着物を身にまとうだけで、背筋が伸び、自分に自信が持てるようになります。そして、着物姿で外出すると、自然と周囲から「素敵ですね」と声をかけられることも多くなります。洋服ではなかなか得られないこの感覚は、着物ならではのものといえるでしょう。
「着物時間」がもたらす幸福感
忙しい日々の中で、自分自身のための時間を持つことはなかなか難しいものです。しかし、週に一度、あるいは月に一度でも「着物を着る時間」を作ってみると、それだけで心が豊かになることを実感できます。特別な外出の予定がなくても、家の中で着物を着るだけで気分が変わり、普段の生活に彩りを加えることができます。
着物を着ることで、普段の慌ただしさから一歩離れ、自分のための時間を持つことができます。お気に入りの帯を締めたり、帯揚げや帯締めの色を選んだりと、着付けをする時間そのものが心を落ち着かせるひとときになります。そして、着物姿の自分を鏡で見ると、いつもより少し特別な気分になれるでしょう。
また、着物を着ることはリフレッシュ効果もあります。普段の服装とは異なる着物を身にまとうことで、気分が切り替わり、新しい気持ちで日常を過ごすことができるのです。週末に着物を着て過ごすことで、忙しい毎日をリセットし、心にゆとりを持つことができるでしょう。
着物は「自分を喜ばせる」ための時間をつくる
私たちは誰しも、一日24時間という限られた時間の中で生活しています。その時間をどう使うかは、自分次第です。家族や仕事のために時間を使うのは大切なことですが、自分自身のために時間を使うことも同じくらい重要ではないでしょうか。
着物を着る時間を作ることは、自分を大切にすることにつながります。着物を着ることで、自分に手をかけ、丁寧に過ごす時間が生まれます。それは、忙しい日々の中で忘れがちな「自分のための時間」を取り戻すことにもつながるのです。
また、着物には「非日常」を感じさせる力があります。普段は洋服で過ごしていても、着物を着ることで気分が変わり、特別な一日を演出することができます。たとえば、休日にお気に入りの着物を着て、近くのカフェや美術館を訪れるだけでも、いつもとは違う気分で一日を楽しむことができるでしょう。
着物を通じて、自分の時間を楽しむ
忙しい毎日の中で、少しだけでも「自分のための時間」を作ることは、心の豊かさにつながります。そして、着物を着ることは、そのための素晴らしい方法のひとつです。
着物を着ることで、普段とは違う自分に出会い、新たな魅力を発見することができます。そして、その時間が、自分自身をより大切にし、充実した日々を過ごすきっかけになるのではないでしょうか。
「着物時間」を取り入れることで、忙しい日常にひとときの安らぎと喜びを。自分自身のために、少しの時間を使ってみることで、新しい発見や幸福感を味わうことができるはずです。