絹布の魅力
2024年3月7日
最終更新日時 :
2024年3月7日
内村圭
着付け教室福岡 麗和塾 内村圭です。
絹を主に扱う着物のお仕立て。絹布の良さや魅力についてご紹介します。
まず、絹の手触りはなめらかで、するりとしていて、肌に触れる感覚が心地よいです。これは、絹が人間の肌と同じ成分であるタンパク質からできている天然繊維であるためです。実際に、「第二の肌」とも呼ばれるほど肌の成分に近く、非常に肌に優しい素材です。また、約20種類のアミノ酸を含んでいるため、美容効果も高い上質な繊維と言えます。
さらに、絹はうるおいも豊富に含んでおり、肌に摩擦が少なくストレスを感じにくい特性も持っています。光沢や発色も良く、熱伝導率が低いため、冬は暖かく、夏は涼しい通年素材として優れています。吸湿性や放湿性も高く、熱を放出してくれるので夏場でも蒸れにくく、快適な着心地を提供してくれます。また、繊維の中に多くの空気を含んでいるため、保温性や吸湿性にも優れており、冬は暖かく過ごすことができます。さらに、紫外線にも強く、約90%の紫外線カット効果があるため、肌を守ることもできます。
そして、絹は化学繊維にも劣らない強度を持っているため、一枚の着物が孫や子どもまで長く愛用できるのも納得です。また、絹素材特有の絹ずれの音も、着物を着る際の楽しみの一つですね。
これらの絹素材の優れた特性から、ますます着物に親しんでいきたいと思います。絹の素晴らしさを感じながら、大切な場面での着物を選ぶ喜びや、その着心地の良さを体感することができるでしょう。絹の魅力を活かした着物は、着る人にとっても心地よさや満足感を提供してくれることでしょう。