ココ・シャネルの言葉に学ぶ自分を表現する力
着付け教室福岡 麗和塾 内村圭です。
「20歳の顔は自然から授かったもの、30歳の顔はあなたの生活によって刻まれ、50歳の顔にはあなたの価値が現れる」という言葉は、フランスの著名なファッションデザイナー、ココ・シャネルの名言です。この言葉は、私たちが年齢を重ねるにつれて、外見に表れるものが単なる生まれつきの特徴だけではなく、自らの生活や価値観が深く影響していることを示しています。
私たち一人ひとりの外見や性格は、まさに十人十色です。しかし、特に女性にとって、選ぶ服やメイクがその人の生き方や日常に大きな影響を与えることも事実です。毎日の選択が、自己表現の一環であり、ひいてはその人自身を形作っているのです。
日常の中で「これでいいや」と妥協を重ねていると、やがて自分自身も「これでいい」と思い始めるものです。そして、もし「どうでもいい」と感じながら過ごしていれば、自然と「どうでもいい」自分になってしまう――そうした危険性があるのです。何気ない日々の選択こそが、自分自身の内面や価値観を映し出す鏡のような役割を果たしていると言えるでしょう。
服装ひとつ取っても、その日の気分や心持ちは大きく変わるものです。例えば、華やかな服を持っている人は、自然と華やかな場所にふさわしい存在となりますし、特別な装いを持っている人には、それにふさわしい舞台が用意されることもあると言われています。私たちは、日常の中で選ぶものを通じて、自分をどのように表現し、どのような生き方をしたいかを無意識に選び取っているのです。
選ぶ服で自分を表現しているのだとしたら“着物“は大きな力をもっています。
生活に着物を取り入れることは自分を引き立てて楽しみも増えます。
このように考えると、特に“着物”という選択には、非常に大きな力があると言えるでしょう。着物を生活に取り入れることは、自分自身を引き立て、日常に彩りと楽しみをもたらしてくれます。実際、着物を着ると不思議と自分が2割増しで良く見えるものです。服装ひとつで、自己肯定感や他者への印象も変わるのですから、毎日の選択は侮れません。
「これでいいや」ではなく、「これがよい」と心から思える選択をしていくことが、豊かな日常と自分らしい人生を築くための大切なポイントです。自分をどう表現したいか、そのために何を選び、どのような生活を送りたいのかを見つめ直し、日々の小さな選択を大切にしていきたいものです。