自分を磨くということ
着物着付け教室福岡 麗和塾 内村圭です。
「外見を磨く」「内面を磨く」という言葉を耳にすると、多くの方が「新しい知識やスキルを身につけること」と考えがちです。しかし、真の自分磨きとは、何かを増やすことだけでなく、不要なものを手放すことでもあると言われています。
日々の生活の中で、私たちは多くの情報や物に囲まれています。そのすべてを取り入れるのではなく、自分にとって本当に必要なものだけを見極め、余分なものを手放すことが、自分らしさを形成する大切なプロセスなのです。
着物と自分磨きの共通点
着物を学ぶ過程にも、こうした「取捨選択」の考え方が当てはまります。最初は「着物を自分で着ること」が目標となるため、手順を覚えることに集中します。しかし、着られるようになると、次第にコーディネートや髪型、メイク、所作など、より洗練された部分に意識が向かうようになります。
このとき、すべてを完璧に取り入れるのではなく、自分に合うものを選び、不要なものを省くことが大切です。
たとえば、
- コーディネートをする際、「流行だから」とすべてを取り入れるのではなく、自分に似合う色や柄を見極める
- 髪型やメイクも、和装に合うものの中から、自分の雰囲気に馴染むスタイルを選ぶ
- 所作に関しても、無理なく自然に取り入れられる美しい動作を意識する
こうして、ひとつひとつ取捨選択をしながら、自分に合った美しさを磨いていくことが、自分磨きにつながるのです。
「どう在りたいか」を受け入れ、行動することの大切さ
本当の意味での自分磨きとは、ただ新しいものを学び続けることではなく、「自分はどう在りたいか」を受け入れ、そのために行動することではないでしょうか。
着物を着ると、普段よりも「見られる」ことを意識するようになります。その意識が、姿勢や立ち居振る舞いを整え、結果としてその人の魅力をより引き立てることにつながります。
つまり、自分磨きとは外見だけの話ではなく、内面を磨くことにも直結しているのです。
自分磨きと願望実現は同じプロセス
願望を実現するためには、ただ夢を持つだけでなく、行動することが必要です。それと同じように、自分を磨くためには、ただ知識を蓄えるのではなく、実際に試し、必要なものを選び取っていくことが大切です。
何かを身につけるだけでなく、不要なものを手放す。
このシンプルな考え方こそが、自分らしい美しさや生き方を築いていくための大切なプロセスなのかもしれません。