着物と年齢:自分らしい着こなしのヒント

着付け教室福岡 麗和塾 内村圭です。
着物を年齢に合わせて選ぶことは、必ずしも「この年代にはこの色や柄を着るべきである」という厳格なルールがあるわけではありません。重要なのは、自分が好きな着物を自由に楽しむことです。

しかし、着物は通常、落ち着いた印象を与え、実際の年齢よりも上に見えることがあります。そのため、年齢を考慮して着物を選ぶことも一つの方法です。

10代から20代の着物スタイル

若々しいイメージを強調するため、赤、ピンク、ブルーなど明るく華やかな色や大胆な柄がおすすめです。この年齢層では成人式や結婚式など特別な日に着物を着る機会も多いでしょう。その際には、濃いカラーの着物も選択肢に入れてみてください。

幾何学的な模様やレトロな柄は、特に10代から20代の方に挑戦してほしいスタイルです。淡い色柄の帯を合わせることで、若々しい印象を引き立てることができます。また、吉祥柄や淡い色合いのカラーも、結婚式の参列などにぴったりです。

着物の着こなしにおいては、きっちりとした衿合わせがポイントです。清楚で上品な印象を演出できます。

30代から40代の着物スタイル

30代から40代では、結婚式や子供の入学、卒業式などで着物を着る機会が増えることでしょう。こうした場面には淡いピンク、ブルー、グリーンなど爽やかな色が適しています。イエローやベージュ、ライトグレーも、派手すぎずに着こなせる色として人気です。

帯に大胆な柄を選ぶことで、着物全体に華やかさをプラスできます。逆に、着物の地がシンプルな場合、大きな柄の帯を合わせると調和がとれます。一方で、着物の色数を抑えることで落ち着いた印象を醸し出すこともできます。

この年代の着物愛好家は、暗いカラーで個性を表現することもあります。

衿合わせは、深くきっちりとすれば若々しい印象を、浅くゆったりとすれば落ち着いた印象を作り出すことができます。好みに合わせて調整しましょう。

 

 

50代から60代の着物スタイル

50代から60代の着物では、ツヤのある生地や派手な柄は避けることが一般的です。グレー、ベージュ、くすみがかったピンク、パープルなどの穏やかなカラーがおすすめです。

黒や紺などの濃いカラーに大胆な柄を取り入れるのも素敵です。濃いグリーンやえんじ色もこの年代にぴったりです。小さな柄やシンプルな柄を選ぶことで、上品な印象を演出できます。

着こなしとしては、浅めできっちりとした衿合わせがおすすめです。シャープで落ち着いた印象を持たせることができます。

70代以降の着物スタイル

70代以降の着物スタイルでは、明るいカラーに加え、くすみグレー、黒、カーキ、ブラウンなどのアースカラーが人気です。小さな柄やシンプルな柄を選ぶことで、上品さを引き立てられます。

衿合わせは浅く、ゆったりとさせることで、着物をおしゃれに楽しむことができます。

最後に、着物の色や柄だけでなく、帯や小物の選択も印象を大きく左右します。自分らしい着こなしを見つけるために、色々なスタイルを試してみてください。自分の魅力を最大限に引き出すためのヒントとなるでしょう。