日本の着物の色選びの意味

着付け教室福岡　麗和塾　内村圭です。

 

日本の着物には、各色に込められた深い意味が存在します。色の選択は単なる好みだけでなく、文化や伝統的な価値観も考慮されています。

例えば、「赤」は魔よけ・厄除けの象徴で、悪を払い、善い事を引き寄せると信じられています。

また、「ピンク」は桜や梅の花を連想させ、優しさや喜び、愛情を表現します。

「青」は空や海を思い起こさせ冷静さや知性を象徴し、「浄化する」意味も込められています。

「緑」は自然や植物を連想させ穏やかな癒しの色であり、成長や健康、調和、平和の象徴です。

「黄」は太陽の光を表し、富や権力を象徴するとともに、温かみや春の訪れ、希望、変化の意味も含まれています。

「紫」は高貴な色とされ、神秘的で気品や優雅さを表現します。

「白」は清楚で浄化された印象を与え、神聖な色として扱われてきました。これらの意味は、日本の伝統や文化、宗教的な信仰に根ざしています。

 

 

着物を選ぶ際、自分の好みだけでなく、その日の気分や特別なイベントに合わせて色を選ぶことで、気持ちを表現することができます。また、特に神社での参拝や節目の行事では、色に込められた意味が重要視され、選び方に心を込めることが求められるでしょう。

伝統的な着物文化は、日本の美学や精神を反映しており、色には深い意味が宿っています。そのため、自分の気持ちや思いを表現する際に、色の意味を理解して着物を選ぶことは、日本文化を尊重し、深く味わう良い機会となるでしょう。