よそ行き感を表す色は?
着付け教室福岡 麗和塾 内村圭です。
着物における「よそいき感」、つまりフォーマルな印象を与える色合いについて考えてみましょう。一般的に、淡い色合いの着物や帯、小物がその役割を果たします。
例えば、白っぽい小物を使うとフォーマル感が一段と引き立ちます。淡い色は清潔感と品位を演出し、格式のある場にふさわしい印象を与えるのです。これは、白やパステルカラーの帯締めや帯揚げ、または淡い色の半襟など、様々な小物に応用できます。
一方で、濃い色の着物や小物は、どちらかというとお洒落着や趣味の着物に分類されることが多いです。濃い色は大胆で個性的な印象を与え、日常のカジュアルな場面や趣味の集まりなどで活躍します。例えば、深い色合いの帯や鮮やかな帯締めは、カジュアルな装いにぴったりです。
このように、淡い色合いの着物や小物がよそいき感を演出し、濃い色合いのものがカジュアルさや個性を引き立てるということを理解すると、着物選びがより楽しくなります。フォーマルな場面では淡い色合いを選び、カジュアルな場面では濃い色合いを楽しむことで、着物のコーディネートが一層洗練されたものになります。
また、季節や場面に応じて色合いを変えることも、着物の楽しみ方の一つです。春や夏には爽やかで淡い色合いの着物を選び、秋や冬には落ち着いた濃い色合いの着物を楽しむと、季節感を演出することができます。
このように、着物の色合いを上手に使い分けることで、様々な場面に対応することができます。淡い色合いがフォーマル感を引き立て、濃い色合いがカジュアルさや個性を演出するという基本を押さえつつ、季節や自分の気分に合わせて自由にコーディネートを楽しんでください。
最終的に、着物を着る楽しみは、自分の個性や好みを表現することにあります。フォーマルな場面でも、カジュアルな場面でも、自分らしさを忘れずに、着物を楽しんでください。
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