着物の選び方
福岡着物着付け教室 麗和塾 内村圭です。
着物の選び方が 変わってきたな。と、思ったのは30代の後半からです。
若いころは 黒、紺、紫 を好んで着ていたのが、若い時には 見向きもしなかったピンク、オレンジ、ブルーなどの 明るい色が、着たくなりました。
それまでは両親や祖母が 揃えてくれていた若々しい着物には 「私には似合わない」と決めつけて 背伸びをして 黒や紫の 粋な感じを 求めていました。
着物の選び方が、変わったのは ズバリ 明度の低い濃い色が顔色を冴えなくしてるかも?と 思ったから。疲れてないのに疲れて見えるのに気づいたのが切っ掛けです。気を抜いたときに鏡に映った自分の姿に愕然としたのを、今でもハッキリと覚えています。
逆に苦手と思っていた明るい色の方が、顔映りがよく健康そうに見える年齢になったみたいでした。
年齢によって似合う色や選ぶ着物が変わるのも面白いものです。
洋服だと 2~3年着ないと、処分してしまいがちですが 着物は手放さなくても着こなしで長く楽しめますし”好みじゃないから”と早々に手放さなくて良かった!と心から安堵しました。
30年近く経った今、活躍してくれる着物を通して 親のありがたみを感じています。