着物の機能美
福岡着物着付け教室 麗和塾 内村圭です。
着物は1枚の布(反物)から、必要最小限しかハサミを入れずに仕立てます。だから解いてしまえば 布に戻るので仕立て替えが出来ます。寸法を変えて着物に仕立てたり、コートなど形を変えることもできます。縫い代にもよりますが訪問着や附下でももちろんのこと、小紋の様な同じ柄の連続でも、柄置きで着物の印象は変わります。
直線裁ち直線縫いだからこそ少しの無駄もなく解けば又、新しい着物になって永く着続けられるようになっています。

着物は親、子、孫の3代で着ると云いますが先人たちの知恵や工夫を私達が受け継ぎ、子供の世代に繋げていく楽しみは着物の機能美であり無駄を省きものを大切にする日本人の気持ちが息づいています。
SDGs(持続可能な開発目標)にもかなっています。
どれも着物の魅力だと思いながら着物の着付けやお仕立ての仕事に携わっている日々です。