ハレとケと着物
福岡着物着付け教室 麗和塾 内村圭です。
着物と帯、小物を揃えて、着るのにも手間が掛かり、着てからも汚さない様に気を配り、着た後もお手入れが必要。。。洋服と比べて、着物は手間が掛かるんです。
でも、その手間や支度が お会いする方を思う心かもしれません。
目には見えない心。
目の前の人を大切に思う心。
物を大切にする心。
「心」は、「伝わる」のだと思います。
日本人の伝統的な世界観に「ハレとケ」があります。
ハレは「非日常」 ケは「日常」日常と非日常を使い分けていたんですね。
日常の生活の中で、私達の気は枯れていきます。
これが気枯れ=ケガレです。
気枯れを落とし、お祭や行事の「ハレ」の場で 英気を養い、日常生活を送るエネルギーを得る。
着物も礼装と普段着に分かれているのは、メリハリのある生活の為。
昔からの日本人の暮らし方が、今も生きている。
古臭い考えかも知れませんが、着物には多くの考え方や、願いが込められている。
一見面倒に思いがちな手間を掛けることで、自分の気持ちも整ってくる。見えないものを敬い、日々の生活を大切に過ごす。着物が好きな理由のひとつでもあります。